お知らせ

【最低賃金ってご存知ですか?】

最低賃金とは、最低限支払わなければならない賃金の下限額のことです。
2015年度の福岡県の最低賃金は、1時間743円です(2015年10月4日改定)。
地域別最低賃金は、最高は東京の907円、最低は鳥取、高知、宮崎、沖縄の4件で693円です。
地域間格差は昨年よりさらに広がり、214円に拡大しました。

上記にも記載したように、最低賃金は全国一律ではありません。
例えば、全国チェーンの店舗で働く労働者の賃金は、同じ仕事にもかかわらず、働く地域によって差がある、ということになります。
最低賃金が全国一律でないことは、現行制度の重大な欠点の一つに挙げられます。
県ごとの格差が広がりかねず、より賃金のよいところに人が流れ、地方は疲弊してしまいます。

皆さんの時給が最低賃金を下回っていた場合、最低賃金法違反になります。

労働法制や労働事件に関する学習会、講演活動を行っております。
加えて、戦争法(安保法制)や平和についての学習会、講演活動も行っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
(事務局)
お問合せ先~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
六本松総合法律事務所 弁護士井下顕(いのしたあきら) 
〒810-0044 福岡市中央区六本松3-11-41えいりんビル3階(☎092-739-7300)

【残業代が出ないんです】

労働者が時間外に働いた分、残業代をもらうのは当然の権利です。
(当事務所のホームページより http://www.ropponmatsu-law.com/gyomu)

労働時間は、1日8時間、週40時間以下、休日は週1回以上が原則です(労働基準法32条)。
これは、全ての労働者に適用されます。
5月1日に行われるメーデーは、「仕事に8時間を、休息に8時間を、俺たちがやりたいことに8時間を!」をスローガンに掲げ、ストライキに立ち上がったことから始まった「労働者の日」と、以前ご紹介しました。
8時間労働制は、人間の生活リズムに照らし合わせてのものでもあります。
それ以上働かせる場合には、使用者は労働者と特別の手続が必要ですし(36協定)、残業代を支払わなければなりません。

残業代はきちんともらうべきものです、しっかりと請求しましょう。

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【解雇は簡単にはできません!】

「経営が苦しいので、誰かに辞めてもらわなくてはならない」
こう経営者から言われた時、「辞めるのも仕方ないんだろうか・・・」と思っていませんか?

そんなことはありません!

「解雇は、客観的に合理的な理由を欠き、社会通念上相当であると認められない場合は、その権利を濫用したものとして、無効」となります。
(当事務所のホームページより http://www.ropponmatsu-law.com/gyomu

労災休業中や産休中の解雇はできません。
有期雇用であっても、契約更新が繰り返されていれば、「客観的に合理的な理由」がなければ、解雇は無効となります。

冒頭のような、会社が経営難で整理解雇をする場合にも、4つの要件があります。
①高度の経営危機
②解雇を回避するための相当な努力
③人選基準が合理的である
④解雇の必要性について、労働者や労働組合に説明する努力

一人で悩まずに、ご相談下さい。

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(事務局)
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【労働(雇用)契約書、手元にありますか?】

希望の仕事を見つけ、就職が決まると、あなたと会社とで契約書を交わします。
「このような仕事内容です」
「あなたの待遇(賃金や契約期間など)は、このようになっています」
ということを、労働者(あなた)と使用者(会社)とで確認しあうものです。

もし口頭での契約でしかなければ、
「きちんと書面で契約書がほしいんだけどなぁ・・・」
「口約束だけじゃ、時間が経つと何を話したのか忘れてしまうのに・・・」
と、不安になるのではないかと思います。
また、話と違う仕事内容や待遇だった時にも、会社との話を証明できる資料がなければ、あなたの話が聞き入れられないかもしれません。

労働(雇用)契約書を作成し、労働者に交付することは、義務づけられています(労働基準法15条、同施行規則5条)。
就職前に労働条件を確認するためにも、後々のトラブルを回避するためにも、書面の交付を求めることを、おすすめいたします。

労働法制や労働事件に関する学習会、講演活動を行っております。
加えて、戦争法(安保法制)や平和についての学習会、講演活動も行っております。
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(事務局)
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〒810-0044 福岡市中央区六本松3-11-41えいりんビル3階(☎092-739-7300)

【2016 水無月】

新社会人として、今年から働き始めた方々は、入社し2ヶ月経過して、だんだんと自分のペースをつかめてきた頃ではないでしょうか。
社会人となり初めて働いた会社で体験したことは、その後の社会人生活の基本となると思います。
初めて体験することだから、「普通」なのか、そうでないのか、わからないこともあります。
様々な会社で働くご友人と、お互いの職場についても話してみて下さい。
「私の会社では普通だと思っていたことが、友人の会社では普通ではないんだな」と思うことがあるかもしれません。

全労連「働くあなたに贈る権利手帳」から抜粋し、労働者の権利とはどのようなものがあるのか、考えてみたいと思います。
(事務局)
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【被災地の雇用Q&A】

5月21日付西日本新聞に、当事務所の井下顕弁護士が、熊本地震で被災した労働者の想定される雇用トラブルについて、一問一答しております。
ご覧下さい。
(事務局)

西日本新聞 生活Topics
http://www.nishinippon.co.jp/feature/life_topics/article/246685

【2016メーデー】

メーデーは、1889年(明治19年)5月1日に、アメリカの労働者38万人が、
「仕事に8時間を、休息に8時間を、俺たちがやりたいことに8時間を!」
をスローガンに掲げ、ストライキに立ち上がったことから始まった「労働者の日」です。
日本だけでなく、世界各地で行われています。
当事務所は、毎年5月1日のメーデーに参加しています。
今年は冷泉公園(10時開会)で行われます。

職場での様々な問題を報告する場でもある集会では、困難に立ち向かう力強さや、支える人たちの存在を感じ、勇気づけられます。
世相を表した力作揃いのデコレーション、プラカードの出展企画もあります。
今年は、集会後のパレードを変更して、先日発生した熊本県を中心とする地震で被災なさった方々への募金活動を、天神地区で行います。

福岡県内各地で、メーデーは開催されます。下記ご参照下さい。

●県内各地の開催予定(開催時間等現地実行委員会へ確認をお願いします)
福岡県・地区 10時 福岡市・冷泉公園
北九州地区  10時 北九州市・勝山公園図書館横広場
京築地区   10時 行橋市・大橋公園
直鞍地区   10時30分 直方市・須崎町公園
田川地区   10時 田川市・松原公園広場
嘉飯山地区  5月2日(月)18時 飯塚市・立岩公民館
筑後地区   10時 久留米市・小頭町公園
大牟田地区  10時 大牟田市・築町公園
東部地区   17時 古賀市役所駐車場

【平野啓一郎氏の講演より③】

リスクを避けるためには、分散投資のように、人生も一転集中ではなく分散させるべきではないか。
「ウラ・オモテがある人間」とか、「本音と建て前を使い分ける」とか、「八方美人だ」とか、人間に多面性があることを、社会は否定的に捉えがちです。
否定的に捉えるのではなく、いろいろな対人関係の中で、いろいろな自分を生きていることを肯定的に考える。
いろいろな人の個性と生きていて、いろいろな個性を尊重しようとすると、その人向けの自分になる、それを肯定する。

生きていると、いろいろな対人関係や状況に巻き込まれます。
「個人は、分けられないたった一つのものである」という考え方だと、自分を全否定してしまう衝動が起きることがあります。
「分人」という考え方を取り入れると、生きやすくなるのではないでしょうか。
(文責 事務局)

【平野啓一郎氏の講演より②】

分人とは、対人関係ごとの様々な自分である。
恋人との分人、家族との分人、職場での分人・・・それらは必ずしも同じではない。
一人の人間は、複数の分人のネットワークであり、そこには「本当の自分」という中心はない。
私という人間は、対人関係ごとのいくつかの分人によって構成されている。
複数の分人の構成比率によって、その人の個性は変わる。

このように、平野氏は著書の中で書いています。

「個人(わけられないもの)」と考えると、すべてが「自分」と考えるので、一つの側面がいやだと感じると、すべてを否定的に考えてしまいます。
自己否定です。

分人ごとに考えてみるとどうでしょうか。
一つの関係性の中の自分がいやなのだ、と、考えてみると、どうでしょうか。
「自分を好きだ」と言いやすくなります。
自己肯定しやすくなります。

自分を一気に、全部、好きになるのはハードルが高いです。
それを「この分人は好きだ(その人といる時の自分が好き、心地いい)」と思えると、自分を少しずつ好きになり、自己肯定感が増えていきます。
「Aの分人はうまくいっている」「Bはそこそこ…」「Cはいまいちだなぁ」…、
などと、「分人」として、プロジェクトのように考える。
そうすると「この分人は好きだ」「この分人も好きだ」と、足場が増えていき、自分に肯定的になれるのではないでしょうか。
(文責 事務局)

【平野啓一郎氏の講演より①】

平野氏は、自身の著書『私とは何か「個人」から「分人」へ』の中で、「分人」という考え方を提案されています。

「個人」という言葉は、明治時代に「indiviual」が和訳されたものです。
「indiviual」とは、「in」(非)+「divisual」(分ける)→「分けられないもの」という意味です。
「個人」は「一人の人間であり分けられないものである、たった一つのものである」と考えられています。

でも、そうなのでしょうか?

平野氏は子供の頃、学校で友達といる時の自分と、家に帰ってからの一人でいる自分は、違うと感じていたと言います。
「家に帰ってからの一人でいる自分は本当の自分。ならば、友達といる時は演技しているのだろうか?」
そう考えた時に「様々な対人関係の中で、接する人ごとに違う自分がいるのだ」「本当の自分というものはなく、様々な人と接する自分はすべてが自分」と考えたのだそうです。

唯一無二の「本当の自分」というものは存在しない。
対人関係ごとに見せる複数の顔が、すべて「本当の自分」である。
このように考えてみたらどうか、と提案されています。
(文責 事務局)
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